
児童発達支援は、未就学児のお子様が日常生活や社会で必要なスキルを身につけるための福祉サービスです。親御様だけでなく、保育士や幼稚園の先生、相談員の方々と連携しながら、お子さまの可能性を広げる支援を行います。このページでは、具体的な取り組みやバンビの支援内容をご紹介します。
児童発達支援の目的
児童発達支援では、お子さまが安心して成長できるよう、以下のような目標を大切にしています
- 安心できる環境の提供:構造化された空間で落ち着くことができ、手元に集中して取り組める場を提供します。
- 生活スキルの習得:自分でできることを増やし、日常生活を楽しく過ごせるよう支援します。自分でできるよう気づける環境を整え、安心しながら積み上げます。
- 社会性や自己表現力の向上:友達や大人と関わりながら、感情や気持ちを伝える力を育てます。まずは社会性の第一歩の並行遊びで、となりのお子さまを意識できるところから。肝心な時に発信できないお子さまも、職員とのやり取りツールで発信力を高めます。
提供する支援内容
バンビの児童発達支援では、一人ひとりのお子さまに合わせた多様な活動を提供しています。
個々の特性に合わせてカスタマイズした教材で、芽生え反応をキャッチして「できそう」から「できた!」を導きます。また繰り返し取り組み、「できた」から「できる!」へ定着させていきます。
日常生活スキルの練習
手先の不器用さを日常的に育て、ご家族や園で課題となっていることを聞き取り、バンビ流にスモールステップを踏み取り組みます。手洗いや着替え、食事の練習を通じて、自分でできる喜びを感じてもらいます。視覚的なツールを活用して理解を促し、楽しく取り組める工夫をしています。
感覚遊び
独特な捉え方や遊び方を認め、リトミックや運動、触覚や聴覚を刺激するおもちゃを活用し、五感を育てます。指先の器用さ、力強さを育み、書くことへの興味へとつなげます。
SST(ソーシャルスキルトレーニング)
他者との関わり方やコミュニケーションの方法を練習するプログラムです。具体的なシチュエーションを想定したロールプレイやグループ活動を通じて、相手の気持ちを考えたり、適切に自己表現する力を育てます。まずは自分で目の前の遊びを楽しみ、となりのお子さまを意識できるようになったら、その場を共有して遊ぶ並行遊びへとつなげ、お友達との境界を理解し、「自分のもの」、「お友達のもの」の認識を育てます。同時に「待つこと」「切り換えること」も学びます。
コミュニケーションのサポート
普段お話できるお子さまも、肝心なことになると伝えられないお子さまも多数いらっしゃいます。大人の言葉を理解することと、発信することは別物と捉え、行動を観察してバンビ流のコミュニケーション方法を学び、自分の気持ちを伝えていきます。
個別課題への支援
お子さまの発達段階、特性、性格などを情報収集して、保護者様のご意向を踏まえてスモールステップで取り組みながら芽生えをキャッチして広げていくための「できた!」の繰り返しへとつながり、成功体験を積み上げます。
グループ活動
お友達と一緒に楽しめるゲームや歌遊びを行い、社会性や協調性を育てます。お友達との境界を理解しながら、一人に一つずつから始めて(並行遊び)、共有して遊べるように導きます。社会性の育ちを鑑みて、人数を増やして取り組みます。
サポート体制
児童発達支援では、親御様や保育士、相談員の方々との連携を重視しています。お子様の成長や変化を共有し、家庭や保育現場での取り組みをサポートします。また、初回相談時にはお子様の得意なことや困りごとについて丁寧にヒアリングし、最適な支援計画を作成します。

よくある質問
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どのような子どもが対象ですか?
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主に未就学児を対象としていますが、発達段階やニーズに応じて柔軟に対応します。
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保護者も一緒に活動に参加できますか?
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はい。親御様が参加しやすい活動もご用意していますので、ぜひご相談ください。